TS 500¡ エンジンカットオフソー

コンパクトな構造で高出力を発揮。電子制御式燃料噴射システムのコントロールユニットが、適切な燃料供給と理想的なイグニッションタイミングを継続的に算出する一方で、燃料は直接インジェクションバルブを介してクランクケースへ噴射されます。その目的でセンサーが空気圧、内部温度および外気温度を測定し、その情報をコントロールユニットに転送します。同ユニットは、測定値に基づいて最適な燃料噴射量とイグニッションタイミングを突き止めることができます。これにより、この機器は重量とサイズが同等でインジェクションなしのエンジンを搭載した機器と比較して、高い出力を発揮します。

エンジン作動中、シンプルなボタン操作で電子制御の水量調節が簡単に行えます。切断中はエンジンスピードにより、自動的に水の供給をオン/オフします。水量は+－ボタンにより簡単に調節することができます。メモリー機能の働きにより、エンジンを再スタートした際に、前回使用した水量で再開できます。

サイクロンエア制御システムにより、吸入した空気は回転させられ、ダストなど浮遊物の80％は遠心力で外側にあつまって、排出されます。その結果、日々のフィルター清掃が不要になりました。

快適な作業が実現。機器が動力を発揮する際に発生する振動は、特にハンドル領域で感じられます。STIHL防振システムの緩衝部品とバネ部品は、エンジン振動がハンドル領域すなわち使用者の身体に伝わることを抑制します。その結果、機器の振動が手であまり感じられなくなり、作業時の疲労が大幅に軽減されます。

非常に高い出力効率。STIHL 2-Mixエンジンを使用すれば、排気ガス排出量と燃料消費量が減り、それに伴ってランニングコストも低下します。この2サイクルエンジンはローメンテナンス構造になっており、高出力でも燃料を効率的に消費します。燃料としては、ガソリンとエンジンオイルから成る混合燃料を使用します。STIHL 2-Mixエンジンは、厳格なEU第5次排出ガス規制を満たしています。

力を入れずに始動。デコンプバルブがあれば、機器の始動が楽になります。始動時にバルブを開いて、圧縮された混合気の一部をシリンダーから逃がすことができます。そうすることで、スターターシステムにかかる負荷が軽減し、それほど力を入れなくてもスターターロープを引けるようになります。

粉塵の捕集と冷却用。機器で作業する際は、常時給水してカットオフホイールを洗浄することが想定されています。その目的は、粉塵の捕集と切断時の冷却です。水接続口が機器に直にあることで、この洗浄が簡単に常時確保されます。

軽量で頑丈。カットオフホイールガードがあれば、飛散する切り屑やカットオフホイールの冷却水が使用者に出来る限り当たらなくなります。マグネシウムダイカスト製ガードは非常に軽量で頑丈です。

スタートストローク回数が減少。手動燃料ポンプを利用すればスタートストローク回数が減り、始動工程にかかる時間が短縮されます。これは、比較的長期間使用しなかった場合に特に役立ちます。ここでは、始動前にポンプを数回操作します。そうすることで、始動時にキャブレターに十分な量のガソリンが入っているようになります。

正確な制御が実現。エルゴノミックハンドルを握れば、極めて硬い岩石であっても機器をしっかりと制御し、正確に切断することができます。カーブしているこのハンドルでは、最適な把持位置が得られ、極めて快適な作業が実現します。

一定の強さで正しく張ることができるので、Vベルトとシャフトベアリングの寿命が長くなります。