チェンソーの清掃

チェンソーにも定期的なお手入れが必要です!簡単な手順でチェンソーを清掃する方法をご紹介します。

STIHLチェンソーの清掃用品

チェンソーを清掃する理由

チェンソーは使用する度に負荷がかかります。木くず、樹液や樹脂がチェンソーに付着したままになり、時間の経過と共にソーチェンの切れ味が悪くなります。汚れを取り除かないと、チェンソーの機能が制限されてしまいます。 

チェンソーの清掃

定期的にチェンソーを清掃してください。それによって、チェンソーの性能が維持されます。ただし、バッテリー/電動/エンジンチェンソーのお手入れは、注意すべき点がいくつかあります。チェンソーを清掃する場合は、以下を参照ください。

清掃前に開けられたSTIHLエンジンチェンソーMS 462 C-M

頑固な汚れ

冷却空気口が清潔であるかどうかを確認し、必要に応じて刷毛または圧縮空気で清掃してください。エンジンを過熱から保護するには、冷却空気口が問題なく機能することが重要になります。次に、チェンスプロケットカバーを取り外し、チェンスプロケット周辺を清掃してください。特に頑固な汚れには、樹脂溶剤を使用してください。

定期的に清掃することによって、ガイドバーとチェンの早期摩耗を防止することができます。清掃する際は、ソーチェンとガイドバーを取り外してください。オイル吐出口、オイル流入穴および溝からオイルと汚れの残りをファイルゲージで取り除いてください。高品質の樹脂溶剤は、ここでも優れた性能を発揮します。バリが形成されている場合は、平やすりまたはガイドバーレベラーを使用して取り除くことができます。

完全な保護を最適に確保するには、STIHL特殊クリーナーを長期的に使用することをお勧めします。清掃後、カッティングアタッチメントにケアオイルを吹き付けてください。 

この動画では、手順を詳細に紹介しています:

清潔で乾いたカッティングアタッチメントをチェンソーに再び取り付け、チェンスプロケットカバーを再び装着してください。

STIHLプロからのヒント:

工具小屋に圧縮空気装置がある場合は、さらにきれいに仕上がります。同装置を使用すれば、微細な汚れ粒子も除去されます。次回使用時まで、チェンソーは常にガイドバーカバーを装着して乾燥した場所に保管してください。 

使用中断前

時々、そして特に比較的長期間(3か月以上)使用を中断する場合は、その前にチェンソーを必ず徹底的に清掃してください。最初の数ステップは、バッテリー/電動/エンジンチェンソーで同じです:  

カッティングアタッチメントの清掃と目立て直し

ハウジングからガイドバーとソーチェンを取り外してください。そして上記の説明に従って清掃してください。両部品の状態を点検してください。刃の目立て直しが必要な場合、 またはガイドバーにバリが形成されている場合は、 平やすりまたはガイドバーレベラーで慎重に取り除いてください。

チェンソーの目立てに関する段階的ガイドには、これ以外の貴重なヒントも記載されています。また、STIHL正規販売店ではソーチェンの目立ても承っておりますのでぜひご相談ください。 

清掃後、ガイドバーとソーチェンにケアオイルを吹き付けて、所定の保護カバーに収納してハウジングとは別に保管してください。 

二重の効果が得られるお手入れ

STIHL樹脂溶剤は、頑固な樹脂を取り除く際の理想的なソリューションであると同時に、錆に対する最適な保護効果も発揮します。 

ハウジングを清掃する

ハウジングから埃や切りくずを取り除いてください。チェンスプロケット周辺を清掃してください(上記参照)。冷却空気口が塞がれていないかどうかを確認し、刷毛または圧縮空気で清掃してください。 

潤滑油タンクに補充する

オイルタンクの清掃が必要になった場合は、 ご自分で行うか、STIHL正規販売店までご来店ください。清掃時に万が一損傷を発見した場合は、 STIHL正規販売店にメンテナンスと修理をご依頼いただくことをお勧めいたします。生分解性チェン潤滑油を使用している場合は、潤滑油タンクが一杯になるまで補充し、満タンの状態で保管してください。 

オイルパイプを清掃する

オイルタンク内のオイルレベルを点検してください。通常、チェンソーの使用時はオイルレベルが下がります。そうでない場合は、潤滑油供給が故障している可能性があります。これを解決するには、チェンソーのオイルパイプを清掃するか、正規販売店までご連絡ください。 

バッテリーおよびエンジンチェンソーの特記事項

上記のステップに加えて、バッテリーおよびエンジンチェンソーでは、以下の清掃手順に従ってください: 

バッテリーチェンソーを清掃する

バッテリーツールでは、バッテリーの適切な保管が重要になります:

ガイドバーカバーが装着されたSTIHLバッテリーチェンソーを持って作業場の前に立っている男性
  • 湿らせた布でバッテリーの汚れを拭き取ってください。 
  • バッテリーはLEDが2つ点灯している充電状態で保管してください。これにより過放電が回避され、バッテリーの機能と寿命への悪影響を防止できます。
  • バッテリーはチェンソーと充電器から取り外して保管してください。 
  • 充電器の汚れも湿らせた布で拭き取ってください。必要に応じて、電気接点を刷毛で清掃してください。 

エンジンチェンソーを清掃する

STIHLチェンソーの隣にSTIHLクリーナー「バリオクリーン」が置かれている作業台

エンジンチェンソーの清掃は、それ以外のチェンソーの場合よりも少々時間がかかります。以下の点にも注意してください:

  • 燃料タンクを空にする

換気の良い場所で、チェンソーの燃料タンクを空にしてください。余剰分は環境にやさしい方法で、特殊廃棄物処理施設を通じて廃棄する必要があります。

  • キャブレターを空にする

燃料タンクを空にしてからチェンソーを始動し、タンク内のガソリンがなくなり、チェンソーが停止するまでアイドリング状態で短時間運転してください。これにより、キャブレターでダイヤフラムが固着することを防止できます。徹底的な清掃を行う際は、STIHL正規販売店にご相談いただくことをお勧めします。

  • スパークプラグおよび冷却空気吸入口を点検し、必要に応じて清掃します。
  • エアフィルターを清掃します。

エアフィルターを定期的に清掃して、チェンソーの性能が時間の経過と共に低下することを防止してください。同フィルターをハウジングから取り出してから、叩いて汚れを落としてください。 

次の動画では、チェンソーのHD2フィルターを徹底的に清掃する方法が説明されています:

必要な清掃作業すべての概要を把握できるように、全作業が表にまとめられています。この表は、各ステップの詳細な説明と共に、各ツールの取扱説明書に記載されています。

要約:チェンソーの清掃

  • 定期的にお手入れすることにより、チェンソーの正常な機能が維持されます。
  • 必ず適切な防護用品を着用して作業してください。 
  • 使用する度にツールを清掃してください。また、冬に使用を中断する前に徹底的に清掃することをお勧めします。
  • バッテリーチェンソーおよびエンジンチェンソーの清掃での特記事項に注意してください。