ソーチェンの正しい張り方

ソーチェンの正しい張り方を知りたい方は必見:クイックチェンテンショナー、サイド&フロントチェンテンショナーについてご説明します。

チェンソーを張るための工具とソーチェンが置かれている作業台

いつソーチェンを張る必要があるのか

ソーチェンには使用中に大きな負荷がかかります。刃が木材に食い込む度に、非常に高い負荷がソーチェンに一気に伝わります。そして摩擦、汚れ、切りくず、おがくずなどによって、チェンスプロケット、ガイドバー、ソーチェンでさらに機械的摩耗が生じます。従って、この摩耗を補整するためにソーチェンの張り直しが必要になるのは当然のことです。

ソーチェンがガイドバーの下側に密着していなくなったら、必ずソーチェンを張り直してください。ソーチェンが正しく張られていれば、チェンブレーキを解除した状態でガイドバーに沿って軽く手で引っ張ることができるはずです。また、ソーチェンは通常の運転時に熱くなり、伸びてしまうことにご注意ください。ソーチェンは、加熱されて伸びた場合にも張り直す必要があります。

運転温度でソーチェンを張った場合は、温度が下がった時点でソーチェンの張りを再び緩めるようにしてください。チェンの張りが強すぎると、ガイドバーとクランクシャフトベアリングに負荷がかかり、故障の原因となることがあります。

チェンソーで作業を開始する前に、毎回ソーチェンの張り具合を点検することをお勧めします。

重要:ソーチェンの張りを点検および修正する際は、ご自身の安全に注意してください。

  • ソーチェンの張りを点検・修正するときは、必ずエンジンを停止してください。
  • 適切な作業手袋を着用してください。
  • 運転温度でソーチェンの張りを点検または修正する際に高温のエンジン部品やマフラーに触れると、火傷する危険があります。
  • バッテリー・電動チェンソーの場合は、必ずチェンソーを無電圧状態にしてください(バッテリーを取り外すか、電源プラグを抜いてください)。
  • ソーチェンの摩耗や機械的損傷(亀裂、破損、変形)の有無を点検し、ソーチェンが損傷している場合は使用しないでください。

クイックチェンテンショナー - ステップバイステップガイド

クイックチェンテンショナーを装備したSTIHLチェンソーでは、どの機種でもソーチェンの張りを非常に素早く簡単に修正することができます。クイックチェンテンショナーを装備したSTIHLチェンソーには、MS 231  C-BEのように型式名に「B」が付いています。手順は以下の通りです:

動画ガイド

サイドチェンテンショナー - ステップバイステップガイド

大抵のSTIHLチェンソーに装備されているサイドチェンテンショナーは、チェンテンショナーの構成部品に簡単にアクセスでき、高温のエンジン部品に接触するリスクも低くなっています。

STIHLチェンソーのチェンを張っている男性

フロントチェンテンショナー - ステップバイステップガイド

フロントチェンテンショナーは、ごく少数のSTIHLチェンソーにしか装備されていません。チェンテンショナーの位置を除いて、作業手順はサイドチェンテンショナーの場合と同じです。

STIHLチェンソーの取扱説明書

こちらから、STIHLチェンソーの取扱説明書をダウンロードできます。

要約:ソーチェンを張る

  • エンジンを停止してください。バッテリーツールの場合はバッテリーを取り出し、電動ツールの場合は電源プラグを抜いてください。

  • チェンソーをしっかりした平らな台の上に置いてください。

  • チェンブレーキがかかっている場合は解除してください。

  • 必ずガイドに従って作業してください。

  • 必ず作業手袋を着用して、ソーチェンの鋭い刃で怪我をしないようにしてください。

技術に高い関心のある方に有益な情報