STIHLチェンソーを始動
STIHLチェンソーを安全に正しく始動する方法をご紹介:手順と方法は数種類あります
12.04.2024
チェンソーはガイドバーカバーを使用して安全に運ぶことができます。
作業場をチェンソーでの作業用に準備する
- エンジンが始動するとチェンソーから、排気ガスが発生します。このガスは無臭で目に見えない可能性があります。従って、必ず屋外または換気の良い場所で作業してください。閉め切った部屋は、適切な作業環境ではありません。
- 作業場の地面を点検してください。滑りやすい場所、濡れている場所、雪、氷の上、斜面、凹凸のある地面、または皮をむいたばかりの木材(樹皮)の上では、滑る危険があります。
- 他の人物、特にお子様を作業場に近づけないでください。
STIHLチェンソーに給油した後、さらに以下の点に注意してください:
- 給油場所から3メートル以上離れてください。
- 作業環境の状態と障害物の有無を点検してください。緊急時の避難経路を必ず確保してください。滑りやすい、平らでない、または氷結した表面は危険の可能性があるため、避けてください。
- また、近くに他の人がいないことを確認してください。ただし、絶対に一人では作業せず、緊急時に援助をお願いできる他の人が声の届く範囲に必ずいるようにしてください。
STIHLチェンソーMS 261 C-Mを両膝の間に固定して始動:
チェンソーの始動方法をステップバイステップで説明
作業環境の安全が確保され、点検が済めば、 チェンソーでの作業を開始することができます。作業中は、取扱説明書の安全注意事項を遵守してください。まず最初に、M-Tronic非搭載チェンソーの始動に関して説明いたします。次に、M-Tronic搭載チェンソーについて説明します。いずれも、取扱説明書に記載されている安全注意事項に必ず従ってください。
どちらも地面に置いて始動する場合の説明です。ただし、茂みが密集していたり雪が積もっているなど、チェンソーを地面に置いて始動することができない場合は、両膝または太ももの間に固定してチェンソーを始動することも可能です。両膝または太ももの間に固定して始動する場合は、チェンソーを地面上で安定させるなどの一部のステップが不要になります。
M-Tronic非搭載チェンソーの始動
チェンソーを始動する前に、必ずチェンブレーキを掛けてください。それを行うには、フロントハンドガード(ブレーキレバー)を前方に押してください。
チェンソーを始動するときは、必ずガイドバーカバーを取り外してください。
チェンソーにデコンプバルブが装備されている場合は、それを押してください。これにより、エンジンが始動しやすくなり、チェンソーの始動が楽になります。
チェンソーに燃料ポンプが装備されている場合は、それを数回押してください。これにより、始動プロセスが楽になり、スターターロープを引っ張る回数が減ります。
参考情報:ポンプを押しすぎるとチェンソーが始動しなくなる心配は必要はありません。STIHL製品ではこういうことは起こりません。
マスターコントロールレバーをチョーク/コールドスタートの位置にセットしてください。そうするには、まずスロットルトリガーロックアウトとスロットルトリガーを操作してください。そして、マスターコントロールレバーを一番下まで押してください。
始動するには、チェンソーを平らな地面に置いてください。その際、カッティングアタッチメントが地面に接触していないことを確認してください。
地面に置かれているチェンソーを両手で掴んでください。左手でハンドルバーを握り、右手でスターターロープを握ってください。右足の踵でリアハンドルを踏んでください。これにより、チェンソーが安定します。
抵抗を感じるまで、右手でスターターロープをゆっくりと引いてください。その後で、エンジンが初爆するまでスターターロープを何度か勢いよく引っ張ってください。ロープがファンハウジングにこすれないようにしながら、できるだけ真っ直ぐ上に引っ張ってください。
エンジンが一時的に始動しますが、すぐにまた停止します。ここで、マスターコントロールレバーを目盛1つ分上に動かしてハーフスロットル位置にして、チョークを開けてください。
エンジンが始動するまで、スターターロープをさらに引っ張ってください。
エンジンが始動して回転し始めたら、人差し指でスロットルトリガーを軽く押してください。そうすると、マスターコントロールレバーが通常のアイドリング位置にジャンプします。
次に、スロットルトリガーに触れないように注意しながら、チェンソーを地面からゆっくりと持ち上げてください。
ここでチェンブレーキのハンドルを左手で手前に引いて、チェンブレーキを解除してください。ただし、ハンドルバーを放さないでください。「カチッ」という音がしたら、チェンが自由に動ける状態になり、ガイドバーに沿って回転できるようになったことを意味します。
作業を開始する前に、チェンオイルの吐出を確認してください。フルスロットル状態で回転しているチェンを紙や明るい色の木材の上で保持した際に、オイルの跡がはっきりと見えなければなりません。
これでチェンソーの準備が整ったことになります。安全な作業方法については、作業前に取扱説明書を参照してください。
M-Tronic搭載チェンソーの始動
チェンソーを始動する前に、チェンブレーキを掛けてください。チェンブレーキを掛けるには、フロントハンドガード(ブレーキレバー)を前方に押してください。
チェンソーを始動するときは、必ずガイドバーカバーを取り外してください。
チェンソーにデコンプバルブが装備されている場合は、それを押してください。これにより、チェンソーの始動動作が楽になります。
チェンソーに燃料ポンプが装備されている場合は、それを数回押してください。これにより、始動プロセスが楽になり、スターターロープを引っ張る回数が減ります。
参考情報:ポンプを押しすぎてもチェンソーが始動しなくなる心配はありません。STIHL製品ではこういうことは起こりません。
マスターコントロールレバーを始動位置(▲)にセットしてください。スロットルトリガーを握りながらマスターコントロールレバーを押し下げます。マスターコントロールレバーを押し下げたままスロットルトリガーを放します。スロットルトリガーを放す前にマスターコントロールレバーを放すと、マスターコントロールは再び元の位置に戻ってしまいます。
始動するには、チェンソーを平らな地面に置いてください。カッティングアタッチメントが地面に接触していてはなりません。さもないと、始動によって切れ味が悪くなり、使用者に危険が及ぶ恐れがあります。
地面に置かれているチェンソーを両手で掴んでください。左手でハンドルバーを握り、右手でスターターロープを握ってください。右足のつま先でリアハンドルを踏んでください。これにより、チェンソーが安定します。
抵抗を感じるまで、右手でスターターロープをゆっくりと引いてください。その後で、エンジンが始動するまでスターターロープを何度か勢いよく引っ張ってください。ロープがファンハウジングにこすれないようにしながら、できるだけ真っ直ぐ上に引っ張ってください。
エンジンが始動して回転し始めたら、人差し指でスロットルトリガーを軽く押してください。そうすると、マスターコントロールレバーが運転位置(I)にジャンプします。
次に、スロットルトリガーに触れないように注意しながら、チェンソーを地面からゆっくりと持ち上げてください。
ここでチェンブレーキのハンドルを左手で手前に引いて、チェンブレーキを解除してください。ただし、ハンドルバーを放さないでください。「カチッ」という音がしたら、チェンが自由に動ける状態になり、ガイドバーに沿って回転できるようになったことを意味します。
作業を開始する前に、チェンオイルの吐出を確認してください。フルスロットル状態で回転しているチェンを紙や明るい色の木材の上で保持した際に、オイルの跡がはっきりと見えなければなりません。
これでチェンソーの準備が整ったことになります。安全な作業方法については、作業前に取扱説明書を参照してください。
より簡単に始動できるSTIHLエルゴスタートとSTIHLエラストスタート
なお、当社では上記のM-Tronicシステムの他にも、パワーツールの始動プロセスを簡単にする機能を提供しています。STIHLエルゴスタートを利用すれば、始動時に必要な力が大幅に減り、特殊スターターグリップSTIHLエラストスタートを装備すれば、一気に強い力を加えることなく、均等の力で始動することが可能になります。
STIHLチェンソーの始動方法は、モデルによって異なります。従って、始動する前に取扱説明書を読み、お手元のチェンソーを始動する場合の各ステップを十分に理解してください。
手順が正しいにもかかわらずチェンソーが始動しない場合は、専門的な知識を有するSTIHL販売店に点検をご依頼ください。STIHLチェンソーの始動時に問題が発生した場合も、STIHL販売店にお気軽にお問い合わせください。