STIHLチェンソーを始動

STIHLチェンソーを安全に正しく始動する方法をご紹介:手順と方法は数種類あります

地面に置かれているSTIHLエンジンチェンソーMS 180 C-BEを始動しようとしているところ

概要:チェンソーを始動する

  • 地面に置くか両膝の間に固定するのが安全な2つの始動方法
  • M-Tronic非搭載とM-Tronic搭載では始動方法が異なる 
  • M-Tronic搭載の場合はスターターロープをもう一度引っ張る必要なし 
  • 始動プロセスが正常に完了してから作業を開始すること 
  • 地面に置いて始動する場合は、始動してからチェンソーを持ち上げること

STIHLチェンソーを始動する前に

チェンソーで作業する前に、作業場の安全を確保する必要があります。そのためには、いくつかの安全措置を講じる必要があります。

作業用防護服を着用して、ガイドバーカバーが付いたSTIHLエンジンチェンソーMS 261を持ち運んでいる男性。

チェンソーはガイドバーカバーを使用して安全に運ぶことができます。

作業場をチェンソーでの作業用に準備する 

  • エンジンが始動するとチェンソーから、排気ガスが発生します。このガスは無臭で目に見えない可能性があります。従って、必ず屋外または換気の良い場所で作業してください。閉め切った部屋は、適切な作業環境ではありません。
  • 作業場の地面を点検してください。滑りやすい場所、濡れている場所、雪、氷の上、斜面、凹凸のある地面、または皮をむいたばかりの木材(樹皮)の上では、滑る危険があります。
  • 他の人物、特にお子様を作業場に近づけないでください。

STIHLチェンソーに給油した後、さらに以下の点に注意してください:

  • 給油場所から3メートル以上離れてください。
  • 作業環境の状態と障害物の有無を点検してください。緊急時の避難経路を必ず確保してください。滑りやすい、平らでない、または氷結した表面は危険の可能性があるため、避けてください。
  • また、近くに他の人がいないことを確認してください。ただし、絶対に一人では作業せず、緊急時に援助をお願いできる他の人が声の届く範囲に必ずいるようにしてください。

動画ガイド:チェンソーを始動する 

作業環境の安全が確保されたら、チェンソーを始動する準備が整ったことになります。
以下の動画ガイドでは、各種STIHLチェンソーを両膝の間に固定して、または地面に置いて始動する方法が詳細に説明されています。各ステップで、取扱説明書安全注意事項に従うように心掛けてください。ご自身のチェンソーモデルに合った動画を選択して、ご覧ください!

STIHLチェンソーMS 261 C-Mを両膝の間に固定して始動:

チェンソーの始動方法をステップバイステップで説明

作業環境の安全が確保され、点検が済めば、 チェンソーでの作業を開始することができます。作業中は、取扱説明書の安全注意事項を遵守してください。まず最初に、M-Tronic非搭載チェンソーの始動に関して説明いたします。次に、M-Tronic搭載チェンソーについて説明します。いずれも、取扱説明書に記載されている安全注意事項に必ず従ってください。

どちらも地面に置いて始動する場合の説明です。ただし、茂みが密集していたり雪が積もっているなど、チェンソーを地面に置いて始動することができない場合は、両膝または太ももの間に固定してチェンソーを始動することも可能です。両膝または太ももの間に固定して始動する場合は、チェンソーを地面上で安定させるなどの一部のステップが不要になります。

M-Tronic非搭載チェンソーの始動

M-Tronic搭載チェンソーの始動

より簡単に始動できるSTIHLエルゴスタートとSTIHLエラストスタート

なお、当社では上記のM-Tronicシステムの他にも、パワーツールの始動プロセスを簡単にする機能を提供しています。STIHLエルゴスタートを利用すれば、始動時に必要な力が大幅に減り、特殊スターターグリップSTIHLエラストスタートを装備すれば、一気に強い力を加えることなく、均等の力で始動することが可能になります。

M-Tronicを搭載したSTIHLエンジンチェンソーMS 261 C-Mのスターターグリップ「エラストスタート」
鋸断では安全な作業方法が重要です。

注意事項

このガイドは、STIHLチェンソーの取扱説明書の補足として、あくまでも参照程度に留めてください。動画は、ある特定のチェンソーの一例にすぎません。そのため、チェンソーのタイプによっては、操作部が異なる場合があります。従って、チェンソーを使用する前に、機械についてよく理解し、取扱説明書を熟読してください。ご不明な点がございましたら、お近くのSTIHL販売店に直接お問い合わせください。

技術に高い関心のある方に有益な情報